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突然の容態悪化です。
10月4日は亡くなったばあちゃんの7回忌でした。89歳だったんです。私はばあちゃんっ子でしてね。よくけんかもしましたが、とてもかわいがってくれました。私がこの病気をやった時はかなり心配したそうです。入院後しばらくして見舞いに来てくれたんですが、私は何故か泣いてしまいましてね。ばあちゃんはただ「よしよし」と動かない右の手足をずっとさすってくれたんです。本当に心配をかけました。
さて寝返りでしたよね。寝返りというものは健常者にはごく普通に出来ることです。あまりにも普通過ぎてそれについてまともに考えたこともないですよね。寝返りというと私は子供が赤ちゃんだった頃を思い出します。ヤツはそれまであお向けだけで生活することしか知らず、泣いたり笑ったりしていてそれだけで満足だったんです。しかし半年ほどすると何を思ったのか突然寝返りに挑戦し始めるんです。身体を捻って何度もトライするんです。そしてある日ついにやってしまいます。その時のヤツの顔は笑っているんです。それまで天井だけしか見えていなかった世界から突然うつ伏せという今まで経験したことのないまったく違った世界が見えたことが嬉しかったんでしょうねえ。私は「よっしゃ!出来たねえ」とかわいいお尻をポンポンとたたいて喜びましたっけ。
寝返りはそうして自然に出来るようになるんです。身体に力がついて自分でコントロール出来るようになると誰でもやる最初のワザです。そして成長とともにそのワザに磨きをかけると、その後はもう自由自在にクルリクルリとやってしまうんですねえ。そんな寝返りという単純な動作について私はこの歳になってあらためて考えさせられたわけです。
また目が覚めました。左を向くと白いかっぽうぎみたいな物を着た家内がおさるさんのようにちょこんと椅子に座っているのが見えました。私は脳内出血を起こしたこと、命に別状はないから安心していいということなど、その時初めて私に起きたことを知ったんです。しかしそれに答えようとしても話せないんです。ロレツが回らず言葉にならないんです。そこで家内はひらがな文字を表にして作ってくれたんです。大変ありがたいことだったんですが、私はそれを指で示そうとしても出来ないんです。文字を指そうとしてもまず文字がイメージ出来ないんです。やっと出て来てもそれが表のどこにあるのか分からないんです。それを見つけて指したとしてもそれに続く文字がまた出て来なくて結局先へなかなか進まないんですね。思考能力がまったくないんです。私は疲れて止めてしまいました。作ってくれた家内には大変申し訳なかったんですが私は目を閉じてまた眠ったようです。
目を覚ますとおそらく朝だったんでしょう、部屋が明るかったんです。私は顔をちょっと左上に向けてみました。すると窓にクリーム色のカーテンが見えたのです。それは朝陽に照らされてとてもまぶしかったんです。それが私に見えた最後の風景でした。
その後私の容態は突然悪化したそうで、しばらくの間眠ることになります。
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未分類 | 20:42:28 | Trackback(0) | Comments(0)
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