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雨のち曇り時々晴れ、「恥ずかしいは立ち直りの証し」
     [雨のち曇り、時々晴れ]

     「恥ずかしいは立ち直りの証し」
     
 嫌々ながらとりあえず始めたリハビリであってもしばらくやっている内に意外とそれが「日課」のようになって知らず知らずハマッテ行くようです。時間になると自分で車椅子に乗って「いざ出陣」といった具合になるともうしめたものです。この頃になると今の自分の現実というものをある程度理解し受け入れ始めているのです。そして一日でも早く病院でのリハビリを終え退院して何としてでも立ち直りたいと思っているのです。こんな目標が出来ると人はそれを目指して頑張るものです。目標は具体的であるほどいいようです。退院したら例えば釣りをしたい・温泉にゆっくりつかりたい・好きな食べ物を食べたいなどなどやりたいことを頭の中にイメージしたらいいでしょう。私はとにかく字を書きたかったのです。昔から字を書くことは大好きでしてそれが出来たら自分の思いを自由に詩や文章に出来るし、また手紙を書いて友達などに送ることも出来るのです。しかし残った左手で書こうとしても視力のまったくない私にとってはかなり難しいことだったのです。そこで思いついたのがワープロです。キーボードの配列さえ覚えてしまえば字は書けるはずです。OTのY先生の話によると、パソコンを使用して音声でフォローしてくれるものがあるとのこと。実際家でやる場合にはそれを購入すれば出来るということでした。私は早速訓練を始めました。しかしOT室に置いてあるワープロはごく普通のワープロでして当然音声は出ません。だから私はまずキーボードの配列を左の上から右へ向かってすべて頭の中に叩き込みました。想像以上につらい訓練でしたが「字を書きたい」という目標・強い願いがあったからやり続けられたのです。正直言って私にはもうこれしかなかったのです。ちょっと大げさですがここであきらめたら私は一生このままだと思ったのです。だから必死でした。今こうやってパソコンを使用してメールを出したりインターネットであちこちのホームページを覗いて楽しんだり出来るのもこの時の訓練とY先生方の熱心な指導のお陰なのです。
 患者さんはみんなまず失ったものについて嘆き苦しみます。動かなくなってしまった手足などのことが悔しくて仕方ないのです。でもリハビリを続けている内に不思議に自然と忘れてしまいあまりこだわらなくなるようです。これは開き直ったことで不自由になった手足などのことを、まるで当たり前のことのように自分の身体で覚えてしまうのかも知れませんね。私はそんな頃車の免許証の更新時期となりまして、これを流してしまう・失ってしまうことにかなりこだわりました。身体のことは理解して受け入れていたのですが、車の免許を失ってしまうということはまるで今まで自分が生きて来た社会から切り離されてしまうようでとにかく寂しかったのです。やはり患者の思いは複雑なんですねえ。ちなみに私にとってはとても重要であったこの「免許証更新問題」は、「良くなったらまた取ればよかたい」と言ってくれた家内の一言で「あっそうたいね」とまさにあっさりと納得してしまったのでしたとさ。
 リハビリが進んでやがて病院を卒業してめでたく退院となると嬉しいものです。しかし嬉しいはずの我が家での生活がいざ始まってもあまり外へ出たがらない人が多いようです。これは外へ出ることで近所の人達と出会うのが「恥ずかしい」と感じるのです。知人は必ず「どやんしたつね?」と尋ねるので、ある程度自分の身体の状態について説明しなければならないわけです。それが嫌なのです。相手はどう思うだろうか?、「かわいそうに」と同情してくれているのではと思ったりしてなさけなくみじめに感じるのです。私もそうでした。自分の状態を話している内に突然涙が出そうになって困ったものです。しかし私はこう考えます。家族や親戚という身近に居る人達からもう一つ外に居る近所の人や友達といった人達に対して「恥ずかしい」という思いが出たらそれは「立ち直りの証し」なのではと思うのです。今まではとにかく自分のことしか考えられなかったのが、まず家族や親戚、そしてもう少し世界が広がって近所の人達などへと考えがおよぶようになるのです。これは社会生活にとって当たり前の付き合いがまた始まるわけであって「普通の人」に戻るための「立ち直りの証し」なのです。この「恥ずかしい」という思いも場数を踏んで慣れて来るか時間が経つと自然にどうということもなくなるようです。家族もここはもう一つグッとこらえてゆっくりとやらせてあげて下さい。本人も家族も忍耐力が必要ですね。

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未分類 | 14:09:36 | Trackback(0) | Comments(0)
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