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雨のち曇り時々晴れ、「ほんの少しだけ周りが見え始めたら…」
     [雨のち曇り、時々晴れ]

     「ほんの少しだけ周りが見え始めたら…」
 病気直後はあまりにもショックが大き過ぎてみんな苦悩し落ち込みます。そして考えれば考えるほど出るのは涙ばかりで、何も答えらしきものは出て来ないのです。身体・仕事・家族・生活などこれからどうなるのか、どうするのかという悩みが津波のように押し寄せて来て苦しめます。私もそうでした。「何で俺がこやんならんとあかんとや。何で俺や?、何でや?」ととにかく俺が俺がと自分のことしか見えていません。まるでこの世の不幸をすべて自分で背負ってでもいるかのような苦しみ様なのです。仕方ないですよねえ。予想もしていなかった世界にある日突然入り込んでしまったのですからね。こんな時には身近な家族がどんななぐさめの言葉をかけようとも本人はまったく「聞く耳」を持っていません。それは返って本人を怒らせてしまうかも知れないのです。こんな時期に私も家族から「これも運命だから…。前向きに行かないと」などと言われたことがあります。私は正直ムカッとしました。こんなにつらいことをただ「運命」という二文字だけで簡単に済ませてほしくなかったのです。まさに「聞く耳持たず」ですね。こんな時には例え身近な人がどんな立派な言葉をかけてくれたとしても本人へはほとんど伝わらないようです。だからなぐさめの言葉はここでは一先ずグッとこらえて飲み込んだ方が良さそうですね。まずは本人の苦しい胸の内を黙って聞いてあげることに徹しましょう。
 リハが始まり少し落ち着いて来ると不思議に周りのことが気になり出します。俺が俺がという自分だけのことしか考えようとしない世界から、いつも身近に居てくれる家族などについて、ほんのちょっとだけ世界が広がります。自分のせいで迷惑をかけてしまって申し訳ないといった気持ちが出て来るのです。これはいつもそばに居て話を聞いてくれる人として認め信頼し心を開くのでしょう。この頃になると少しは「聞く耳」を持ち始めるようです。私もそんなある日家族からこんな話を聞きました。隣の病室にはかなり状態が悪く寝たきりのじいちゃんたちが居るそうで、呼びかけても何も返事がなく目を閉じて眠っているだけとのことでした。食事は流動食で食べたい・食べたくないといった本人の意思にまったく関係なくチューブから注がれるそうです。ベッドから起き上がって自分の口で食べられたらどんなにうまいでしょう。私は身体が熱くなりました。私にはこの食事という一番楽しいことが出来るのです。右の手足は動かなくなってしまいましたが、私には左の手足があるのです。慣れない手つきですがちゃんと起き上がって自分の意思で口から食事が出来るのです。「これで毎日落ち込み泣いてばかりではこのじいちゃんたちに申し訳ないじゃないか。自分が一番不幸だなんて思ったらバチが当たるぞ」と私に気付かせてくれたのです。このように俺が俺がという自分だけの世界からほんの少しだけ身近な周りのことを考えられるようになる、「周りが見え始めたら」、それはもう立ち直りへの第一歩なのです。だからといって家族はここでさらに改心させようとなんやかんやと情報を与え過ぎないようにして下さい。本人はやっと「聞く耳」を持ったのです。一度に色んな情報を与えられてもそのすべてを「前向き」に処理するといった頭にはまだなっていないのです。家族も忍耐力が必要です。ここでも焦らずゆっくりやりましょうね。

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未分類 | 14:29:19 | Trackback(0) | Comments(0)
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