■プロフィール

ピョン吉

Author:ピョン吉
FC2ブログへようこそ!

■最近の記事
■最近のコメント
■最近のトラックバック

■月別アーカイブ

■カテゴリー
■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■RSSフィード
■リンク
白衣の天使その二、初心に戻って。
看護師さんは白衣の天使(古いなあ)と呼ばれる職業ですが、中には大切な翼をどこかに忘れて来てしまったような人も居て何とも悲しいかぎりです。それについては話したいことは数多くあります。そんな中からここでは今でも忘れられないものをいくつかお話ししましょう。それは夕食も終わり看護師さんの夜の検温が始まった時のことです。私たちの病室にやって来たある看護師さんに隣りのベッドのじいちゃんが「オシッコ」と言いました。じいちゃんは半身マヒでして言葉もうまくしゃべれないのでやっとしぼり出すように言ったんです。それを聞いた看護師さんは「おじいちゃん、私は今忙しいの。もう少し待ってね」と実にあっさりの返事でしてね。しばらくするとじいちゃんはまた「オシッコ」。それに対して看護師さんは「そう言えばおじいちゃんはオムツをはいてたよね。後で換えてあげるからそれにしていいよ」だって。じいちゃんは夜寝る時だけオムツをはいていて、昼間は付き添っているばあちゃんに車椅子を押してもらいトイレに行きちゃんと用をたしていたんです。じいちゃんはまた「オシッコ」と言いました。そのやり取りを聞いていた同室のあるおじさんが「連れて行ってあげてよ」と言ってくれましてね。すると看護師さんは無言で居なくなったかと思ったら、突然ガチャガチャとやけに大きな音をさせて車椅子を押してやって来たんです。それからじいちゃんを車椅子に乗せてトイレに行き、しばらくして戻って来るとベッドに移動させまたガチャガチャと音をさせ病室を出て行きました。その間看護師さんはずっと無言でした。その無言と車椅子を押す態度に看護師さんの心が現れているようでした。「じいちゃん、良かったね」とおじさんは言いました。私もホッとしました。オシッコをオムツにしていいよと言われても「ハイそうですか」とは行かないよねえ。オムツは就寝中にもらすといけないので仕方なくやっているわけです。通常はトイレに行く習慣がちゃんとついているんですよね。これはどうしても自分に甘くなりがちな気持ちをグッと抑えて 何とか頑張ろうというじいちゃんなりの決意と思うんです。それは大切にしたいですよね。この看護師さんがどれくらい忙しかったのか私たちには分かりません。しかし忙しいと言いながらも最終的にはトイレに連れて行った看護師さんの判断は大正解だったと思います。もしオムツで用をたすようなことになっていたらじいちゃんの心の中にはきっとくやしい気持ちがずっと残ることになったでしょう。ちなみにこの看護師さんはかなりベテランでして、他の看護師さんたちから一目を置かれるような優秀なお方でしたとさ。
無言というのは困ります。特に看護師さんの患者さんに対しての無言は虐待と同じです。ある看護師さんは私のベッドサイドに来る時はほとんどしゃべりませんでした。こちらから話すと一言二言は返事がありますがそれ以上は続かないんです。車椅子でリハビリ室に連れて行ってもらった時のことです。その間もずっと無言でしてね。「この人いつもこうだよね。ご機嫌斜めのようですな、まったくもう」と思っていました。そんな思いの中リハビリ室に到着。すると看護師さんは突然「ハイここに置きました」と大きな声で言ったんです。「おいおい俺は物じゃねえぞ!」と叫びたい気持ちでした。お風呂に入る時もこんなことがありました。たまたま担当の人が不在だったんでナントこの看護師さんが入れてくれることになりましてね。私は嫌な予感がしていたんです。その予感は洗髪しようとした時に不幸にも当たってしまいました。看護師さんは突然私の頭にお湯をかけたんです。「アチッ!」と私は熱さと驚きで声にならないような声を上げました。すると「あら熱かった?」と実に冷静なお言葉。「なんじゃそれは!、ダメだこりゃ」でしたね。無言で熱いお湯をかけること自体あきれたものですが、かけてしまったわけですからまず「ごめんなさい」でしょう。何故それが言えないかなあ。ちなみに(またです、ニコ)ですが、聞くところによるとこの看護師さんは若くて綺麗な人らしいんです。他の患者さん(特に男です、ニコ)とは明るくよくしゃべっている声を聞いたことがありましたし、患者さんの評判も良かったようです。要するに私は良く思われていなかったんでしょう。もしかしたら嫌われていたのかもね(トホホ)。とにかく患者さんに気を遣わせるような看護師さんは考えものです。それは患者さんの回復にも少なからず影響がでて来る大切なことだと思います。
こんな看護師さんのことを考えているといつも看護学校の学生さんたちのことを思い出します。学生さんたちは実に熱心で誠実です。患者さんのお世話が出来て幸せと言うんです。患者さんに勉強させてもらっているんだから感謝しているとも言うんですよね。介助してもらうごとに「すみません」と私が言うと「そんなこと言わなくてもいいですよ」と怒られてしまったこともありましたね(ニコ)。看護師さんはみんなこんな純粋な時代があったんです。それが毎日のハードな勤務の中で看護師として最も大切なものを徐々に忘れてしまう人も居るようです。学生さんの姿を見てたまには看護師をめざしていた頃の初心に戻って、大切にするべきものを思い出してみる必要があるんじゃないかと思う今日この頃です。
入院直後の何もわからない状態から少しずつ回復して行く中で、いつも身近にいてお世話してくれ実に頼りになるのが看護師さんです。それは不安定な私の気持ちをやわらげてくれるまるで精神安定剤みたいな存在でした。当初まったく会話する気持ちもなく落ち込んでいた私を、うまく調子に乗せ冗談も言えるほど明るくしてくれたのは看護師さんたちです。看護師さんとの何気ない会話もとても重要なリハビリと言えるのです。退院する日、私は泣きました。泣くなんてまったく思ってもいなかったんですが、看護師さんたちに挨拶しようとしたら突然涙が出て来ましてね。クニちゃんは手を取って「おめでとう」と言ってくれました。私はまるで親戚のおばちゃんやお姉さんとでも別れるような気持ちでして、何故か懐かしいような温かいものを感じたんです。本当にお世話になりました。私は泣くのに忙しくて結局看護師さんたちにまともな挨拶も出来ませんでしたとさ(ニコ)。
スポンサーサイト


未分類 | 14:18:43 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad