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「犬とお巡りさん」



     「犬とお巡りさん」
     それは夜中の3時過ぎのことでした。熟睡どころか爆睡(?)していた吾郎さんは外で犬の鳴き声が聞こえて来たので目を覚ましました。そっと窓を開けて覗いて見たら、中型の犬が「クーン、クーン」と悲しげに鳴いていました。よくよく見ると、犬はリードを首につけていてどうも飼われていた所から逃げて来たようです。そのリードが植木に引っかかってしまい動けなくなったようです。吾郎さんはしばらく放っていましたが益々「クーンクーン」とやるので、ついに起きてやはり熟睡していたお母さんをむりやり起こして相談しました。話を聞いて早速お母さんは一緒に犬を見に行きました。部屋の明りを点けたら突然犬は「ワン・ワン」と元気よく咆え出しましたよ。そっと窓を開けて外を見ると、そこには犬がちょこんとお座りしていて、こちらを見ていたそうです。「太郎に似ている」ととっさに思ったのは吾郎さんです。太郎というのは以前飼っていた犬の名前です。もう10年以上前に病気で死んでいました。当時吾郎さんは中学2年生。しんだ太郎の姿を見て「太郎が死んだ!」と叫んで号泣したのでした。吾郎さんはその太郎似の犬と目が合ったそうです。それは「助けてー」とまるで訴えているかのようでした(キラキラした瞳、そんな風に見えたそうです)。
さてどうするか?…。とりあえずそっと近づいて様子を見ようとしたら「ワン・ワン・ワン」と大きな声で咆えて暴れます。リードが首や植木に何重にもなっているようです。「こんなになっていたら簡単にはいかないよね、ましてやよく知らない犬はちょっと怖いし…」。犬もかなり興奮しているので飛びかかったりしてじっとしていません。「さてさてどうするか?」と考えたあげく、「そうだ、警察に相談してみよう」とお母さんはつぶやきました。「警察?、こんなことで来てくれるかな?」と吾郎さんは思いながらも、眠くてぼんやりした頭では他に名案などまったくなくて「そうだよね、それしかないよねえ」とあっさり同意してしまいました(しょぼ)。
しばらくしてやって来たのは二人の若い警察官。話を聞くと早速二人は犬に近づきました。しかし犬はやはり興奮していて暴れてじっとしていません。そうです、突然目の前には迫る二人の男、犬はわけが分からず必死なんです。何度やってみても犬は暴れておとなしくしていません。お巡りさんは「困ってしまって、ワンワンワワン!」と言ったかどうかは分かりませんが…(ニコ)。「暴れる犬の捕獲訓練」なーんて、警察学校ではさすがにやってないでしょうからね。そこに丁度トイレに起きて来たじいちゃんがやって来ました。お母さんから状況を聞いたじいちゃんは「そうかあ」と言ったとたん、クルッと身体を反転させてサッサと自分の部屋に戻ってしまいました(あらら)。じいちゃんは虫など手づかみで始末してしまうという たくましくて勇敢な人です。犬も「おとなしくしろ!」と強引に押さえ込んで絡んだリードを外してくれるかも…。と期待していたお母さんと吾郎さんはまさに「ガッカリ」でした(フーッ)。後日談ですが、「警察官も来ているし大丈夫だろう」というのがじいちゃんの言い分でした(しょぼしょぼ)。
そしてしばらく沈黙が続いた後。困り果てた警察官からこんな提案がありました。「犬はしばらくこのままの状態でここに置きます。そして夜が明けてから保健所に来てもらうように手配しますのでそれまでお願いします」といったものでした。「えっ、保健所?、ということは引き取り手がいない時には処分だよね」と吾郎さんは少し不安になりました。警察官は話し終えるとすぐに帰ってしまいました。時間は早朝の5時。お母さんは部屋に戻ってまた寝たようです。吾郎さんは犬が落ち着くように部屋の明りは点けたままにしてまた寝ることにしました。でもなかなか眠られずにいました。犬がどうしているか、何故か気になったのです。犬は静かでした。おそらく明りを点けていたので「大丈夫」と安心していたのでしょう。7時、突然の目覚まし時計の音で吾郎さんは起きました。なかなか眠られずウトウトしていたらいつの間にか眠ってしまったようです。「そうだ、犬だ」と飛び起きた吾郎さんはすぐ窓の外を見ました。「あっ、居ない!」。そうなんです、そこに居るはずの犬が居ないんです。窓を開けて左右を見てみましたがやはり居ません。吾郎さんはあわててお母さんをさがして「犬が居なくなった」と話しました。あれは自然に外れてしまうようなことはぜったいないんです「もしかしたら新聞配達の人が犬に気づいてはずしてくれたのかも…」と吾郎さんは推測してみました。確かに新聞受けの所からは犬が見えます。しかしそう簡単には絡んだリードは外せません。だったらどうやって外した?・外れた?のでしょうね。まさにミラクルでした。
吾郎さんはそれからしばらくして会社に出勤して行きました。その後8時頃にあの警察官が二人揃ってまた現れました。「犬は居なくなった」とお母さんが説明すると「そうでしたか!…」とかなり驚いて不思議そうに話を聞いていました。そして「保健所には断っておきますから」と言って帰りました。その際、「もしかしたら飼い主がここにつないでおいて、早朝にまた連れに来たのでは?」と一人が言いました。それはこの現場の状態から考えたら、とても推測されるようなことではない、とお母さんは心の中で思いました(ないない、ぜったいない!)。警察官なのにど素人のような見解にはビックリでした。
出勤した吾郎さんは、犬のことがどうしても気になって自宅に電話してみました。すると警察官がさっき来たそうで「犬は居なくなった」とお母さんが説明したら「そうですか…」と不思議そうな顔をして帰ったとのことでした。それにしても犬は今どこに居るんでしょうね?。あれほどお騒がせしておいて黙って出て行くなんて。「お世話になりましたね」とばかりに「ワンッ!」と一咆えしてくれても良かったのにね。とにかく無事飼い主のところに戻っていたらいいんですが。保健所に行って「処分」なんて最悪の結果にならないことを、吾郎さんは祈るだけでした。

最後にお母さんの見解を披露しておきます。おそらく、逃げた犬を飼い主が捜していて日が暮れた。夜が明けてからまた捜そうとしていた。そして早朝にたまたま我が家の前を通りかかった。その時門のすぐ脇の植木の所に犬が居るのを発見。早速絡んでいたリードを外してやりやっと開放された。といった推測でした。早朝だったので我が家には特に挨拶もしなかった。そもそもそこに犬がトラブッテ居るなんてこの家の人は知らないかも…。そんな推測でした。

そんなタイミングのいい話があるかな?。疑問はいろいろとありますが、この推測にしておいた方がと・り・あ・え・ず良さそうなので、これを我が家の「結論」としました。

終わり

この話、実は「実話」なんです(おやじギャグでごめんなさい、ニコ)。先日あった話に私が少し脚色しました。あらすじはこの通りです。

脚色:私 出演者 犬:詳細不明 吾郎さん:我が家の息子・T朗 お母さん:家内 じいちゃん:我が家のじいちゃん 警察官:H署のお巡りさん・AさんBさん 特別出演:太郎・あの世から 以上

でした。





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