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「嘘、幸せになる予感がする本です」



     「嘘、幸せになる予感がする本です」
3月に入りました。するとどうでしょうこの気候は。ここ数日朝の冷え込みがそんなでもないですよねえ。これだったら朝起きはかなり楽です。身体の動きもスムーズでして私としてはとても有り難いのですが…。これから先もこの調子でお願いしたいものです(そんなには甘くないよね、シク)。
さてサピエでまた本を読みました。今回は北国・浩二さんの「嘘」です。読み終えての感想は「ああ、せつないよね…」でした。でもその向こうにはとてもやわらかくて温かいものがあるんです。これからこの人たちはどうなるんだろう?、きっと幸せになるよね、ならないとそれこそ「嘘」ですよ。そんな幸せになる予感がこの本にはあります。
さてストーリーですが、認知症の父と、その父を憎みながらも介護をする娘。その家に、一人の少年が一緒に暮らし始めます…。一つの嘘から生まれた、心を震わせる長篇小説です。
親子の対立、認知症とその介護、親から子への虐待、そして学校でのいじめなど今の日本の社会が抱える問題がこの小説にあります。読んでいてつらくなる場面がいっぱいです。その一つ一つが私も聞いたことのある日本のどこにでも起こり得る問題です。でもこれが日本の現実なんですよねえ。
以前虐待されていた少年に温かくやさしい対応で接することで、昔の忌まわしい思いが出て来る隙間などまったくないほどに、新しく「楽しい思い出」だけでいっぱいにしてあげたいと言う主人公の女性の言葉が印象的です。そして認知症の男性と立ち直りかけた少年とのやり取りはとても空気がやわらかくてつい顔が緩んでしまいます。人は(特に子供は)肯定され信じてもらえることで安心感・満足感を得て成長して行きます。その時感じた思いはその後例えつらいことがあったとしてもしっかりした信念を持って乗り越えられるのです。
いろんなエピソード・事件がありますが、どれも身近にあるようなことばかりです。登場人物も少ないのでそれぞれがより深く焦点を絞って描かれています。読み終えて、その後のことが少し気になりましたがしばらくするととても穏やかな気持ちになりました。嘘は良くないと小さい頃から言われて私たちは育ちました。しかし幸せになるための嘘だったら許せるような気がします。一生に一度か二度くらいだったら「幸せになるための嘘」をついてもいいんじゃないかと思うわけですが…。「人はやはり一人では生きて行けない、愛すること・愛されることが大切」ということをあらためて強く感じました。
ちなみにこの本はPHP研究所からの出版です。PHPはいい本を出しますよねえ。



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未分類 | 15:41:34 | Trackback(0) | Comments(0)
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