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何を食べたらそんな風に?、Y先生に感謝です。
さて今回はOT(作業療法)についてお話ししたいと思います。私を担当してくれたのはこの仕事をするために生まれて来たような(ニコ)Y先生。当時は30歳前でまだ独身という若い男性の先生でした。当初先生の印象としてはその声や態度から私と同じくらいの年(30代半ば)だろうと思っていたんです。とにかく落ち着いていましてね。何を食べたらそんなに落ち着くのかなあと思うほどでした(ニコ)。どんな時でもあわてることなくいつもやさしい声と態度で私に接してくれましてね。いつも思うんですが、私たち患者にとってリハビリを担当してくれる先生の声の質というものはかなり重要なんです。それは出来るだけやわらかくて丸いのがいいようです。とがっていて迫って来るような声はどうもいけません。まあこれはその人の声そのものがいけないということではなく、その人の性格・人柄から自然と出て来るものなのかも知れませんね。迫って来るような威圧的な声(態度、ニコ)はその時点で私はダメです。身体も心も固まってしまうような感じなんです。もしそんな人にリハビリを担当してもらったとしたら「もういいよ!」と私は貝になってしまうかも…、ですよね(ニコ)。それはせっかくやるリハビリなのにその効果は半減してしまい回復にもきっと影響が出て来ると思います(おいおい、そこまで言うなよ、ニコ)。Y先生は合格でした。その人柄がハッキリと分かるような声だったんです。以前にもお話ししたように私のすべてを自然に受け入れてくれるような穏やかな声でしてね。私はその声にやられました(ニコ)。性格は出て来るんですよねえ、話し方に。正直言って私はY先生に担当してもらって本当に良かったと思います。患者さんに信頼感を与えられる先生は最高ですよね。私たち患者側からは担当してくれる先生は選べませんからね。もし他の先生だったとしたら、おそらく今の私ではないでしょう。
Y先生はサッカーのカズのような顔だと想像していつも話しているんです。これは当初いろんな話をする中で先生が学生時代に部活でサッカーをやっていたというところから私が勝手にイメージしてしまったようです。サッカー選手として私が知っているのはカズくらいでしたからね。家内に尋ねると「ぜーんぜん似ていない」そうです(トホホ)。いいんです、私がそう思っていれば(ニコ)。
OTではいろんな訓練をやりました。当初はマヒしている右の手足にとにかく力をつけることから始めました。軽い負荷をかけてやるわけですがこれがまったく動いてくれないんです(トホホ)。どう説明したらいいか分かりませんが、力を入れる方向というのかそれをイメージすることがまず出来なかったようです。普通に出来るはずなのに難しいんですよねえ。これがこの病気なんです。でもこれで当たり前なんです。出来ないからやるんです。これを理解させてくれたのはY先生だったようです。設定した時間内に結局ほとんど動かず訓練にならなかった時もありましたが「大丈夫ですよ、お疲れさんでした」とY先生はやさしく言ってくれましてね。焦っているのは本人だけなんです。どうしても元気だった頃の自分と比べてしまうんです。これは仕方ないですよねえ。でもここは思い切って昔の自分とはサヨナラして、いい意味で開き直らないといけないんです。それにはやはりちょっと時間がかかるようです。それともう一つ、すべてを受け入れてくれる環境が必要だと思います。そういった点ではY先生の焦らせることなくゆったりとした対応は私を自然体にしてくれたように思います。OTでは多い時に一日6種類くらいの訓練をやりました。これをこなさないととにかく私に明日はないと思いましたね。そんな風に考えさせてくれたのはやはりY先生だったんです。本当にY先生には感謝感謝です。次回は私の立ち直りのきっかけとなった陶芸のお話をしましょう。

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